5分でわかるパリ襲撃・同時多発テロ

公開日: 2015年11月15日 国際 社会



フランスの首都パリで13日夜、イスラム教過激派(IS)による銃撃や爆発が起きました。

場所は、ショービジネスの中心であるパリの有名劇場やイスラム教で禁じられている酒を提供するバーやカフェ、レストラン、アメリカ資本のファーストフード店が標的とされました。「約140人が死亡した」と報じられています。



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・テロの動機は?

イスラム教過激派がテロをおこした動機は、報復でした。フランスは、シリアのラッカにあるISの拠点を空爆したことがあります。

それを受けて、ISはラッカの市民を攻撃したことに憤りました。しかし、ISは戦闘機を持っていないので、テロをもって仕返しをしたのです。



・テロリストはどこから?

最近、ギリシャはシリアの難民を大量に受け入れました。そうすると、難民たちはギリシャのパスポートを手に入れることができます。

ギリシャのパスポートがあれば、EUの加盟国を自由に行き来できます。EU加盟国どうしでは、出入国審査がありません。テロリストは難民のふりをして、フランスに入りこんだのです。



・フランスの対応は?

今回のテロを受けて、フランスは出入国管理を復活させました。同時に、憲法改正や法改正にも乗り出します。これは、非常事態宣言によらなくても強力な治安対策をとれるようにするためです。フランスは、テロの脅威を防ぐ管理型の社会になりつつあります。

フランスのオランド大統領は、「わが国は戦争状態だ」と述べました。さらに、「イスラム国に無慈悲な戦いを決行する」と発言しました。

この風潮は、どこか9.11のアメリカを連想させます。当時のアメリカは、報復としてアフガニスタンやイラクを攻撃しました。この後、フランスがどう対応していくか注目されています。




ISが再びテロを起こす可能性があるため、報復すべきだという意見があります。しかし、いままでの報復に屈しなかったISに報復しても、報復の悪循環に陥るのではないかという懸念の声もあります。



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