5分でわかる中国と台湾の関係

公開日: 2015年11月9日 国際



中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統は11月7日、シンガポールで首脳会談を行いました。

中台首脳会談は、1949年に蒋介石率いる国民党政権が共産党との内戦に敗れて台湾に逃れて以降、初めてです。中国と台湾が「1つの中国」の原則のもと、経済、文化交流を拡大することを確認しました。



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・台湾ができた経緯は?

中国大陸では1911年に、現在の台湾のもととなる中華民国が成立しました。中華民国は、蒋介石が率いる国民党による軍事政権でした。

日中戦争では、国民党軍と共産党軍、そこに日本軍が加わり、争いとなりました。しかし、第二次大戦後も、国民党軍と共産党軍の内戦は続きました。日本軍との戦いで衰えていた国民党軍は、共産党軍によって滅ぼされます。

共産党は本土で、中華人民共和国を成立させます。一方、敗残した国民党の蒋介石らは、多くの政治家、官僚、軍隊と共に台湾に逃れます。そして、台北を臨時首都とし、中華民国の政権を形成しました。中国が二つの政府に分裂したのです



・台湾と中国の立ち位置は?

中華人民共和国(共産党)側は、台湾は中国の一部であり、自分たちが正当な政府だと主張しました。一方、中華民国(国民党)側も、今は台湾しか実効支配していないだけで、自分たちが全中国を代表する政府であると主張しました。

第二次大戦後は、中華民国が代表政権として認められ、国連に加盟していました。しかしその後、中華民国は、国連を脱退してしまいました。かわって中華人民共和国が国連に加盟して、その地位に就きました。

それでも双方は、自らが正当な政府で、大陸と台湾は「一つの中国」という国家であると主張し続けました



・現在の台湾の主張は?

その後台湾では、国民党政権から民進党政権となりました。そして、李登輝氏が総統に就任します。彼は、中国の代表政府であると主張することをやめ、「台湾」という独立の国家にしていくという考えでした。

しかし現在は、再び国民党政権に戻り、馬英九氏が総統に就任します。国民党政権は、「台湾」として独立することもなく、かといって「中国の一部」にもならない、どっちつかずの状態を主張しています



今回選挙があるから無理やりやっただけで、中身のある話をしておらず、双方とも方針転換をしていません。「一つの中国」を中国と台湾それぞれ解釈すればいいと、棚上げにしただけで進展はなかったという意見があります。



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