中国で祝われる春節による影響
中国本土では、旧正月(春節)を迎え、18日の大晦日から1週間の連休がはじまりました。円安と富裕層へのビザ発給要件の緩和により、中国人来日客が殺到しました。
香港には、中国本土から陸路だけで延べ数百万人の観光客が訪れました。本土客は、大量に買い物(爆買)をして本土で転売するケースが多く、トラブルの原因にもなっています。
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・春節とは?
春節とは、日本でいう旧暦の正月(旧正月)のことをいいます。明治維新後、日本政府は太陰暦を太陽暦に変更し、元旦に正月を迎えるようにしました。
しかし、中国や台湾、ベトナム、シンガポールなどのアジアの諸外国では、今でもなお旧正月に年越しを行い、春節を祝っています。
・周囲への影響は?
中国では、旧正月(春節)を迎えた19日の午前0時、市民らが爆竹と花火を一斉に鳴らし、新年を祝いました。新年に魔よけのために、家の門で爆竹を鳴らす習慣があるのです。
しかし、爆竹や花火などが原因で微小粒子状物質PM2・5の濃度が上昇し、大気汚染が最悪レベルに達しました。爆竹が原因とみられる火災も発生した。
北京市当局は事故や大気汚染の防止のため、禁止区域を設けるなど管理を強化しています。
春節や国慶節などの大型連休前に中国向けにビジネスを展開すると大きな利益となるという意見があります。
対して、中国人観光客などに頼るビジネスは、リスクが大きいとする考え方もあります。尖閣問題によって、反日デモや予約キャンセルが相次ぐと、それだけの損失となってしまうためです。