日本人拘束事件の経緯
「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わせるためにも、国際社会と連携していく。」
安倍首相は、イスラム教スンニ派過激組織イスラム国(ISIL)に対して、このように声明をだしました。後藤健二さんが、イスラム国に殺害されたとみられる映像が1月午前、インターネット上に公開されたためです。これに対してオバマ大統領も、
「安倍首相や日本の人々とともに、この野蛮な行為を非難する。」
と声明をだして、国際社会とともにテロリストに屈しない姿勢をみせました。
スポンサーリンク
・人質事件の経緯は?
後藤健二さんと湯川遥奈さんがイスラム国に拘束された映像が流れたのは、1月20日でした。
ナイフを手にしたテロリストの男は、身代金として2億ドルを日本政府に要求しました。
これは、安倍首相が中東歴訪中に表明した避難民に対する人道支援と同額でした。
その後イスラム国は、日本政府に対する身代金の要求を引っ込め、ヨルダン政府にイラク人死刑囚の解放を求めました。捕らえられたヨルダン人パイロットの写真を、後藤さんに持たせてパイロットの殺害を予告しました。
イスラム国の要求を筋違いであり、次のテロを誘発する可能性が高まるとして、身代金を払うべきではないという立場が多数です。また日本政府が、自衛隊など持てる力を駆使して人質の救出をすべきという意見もあります。
それに対して、在外邦人救出のため、自衛隊の派兵を拡大することを危険視する人もいます。
スポンサーリンク