アジア・アフリカ首脳会議での安倍首相の演説

「侵略または侵略の脅威、武力行使によって、他国の領土保全や政治的独立を侵さない」「国際紛争は平和的手段によって解決する」
「バンドンで確認されたこの原則を、日本は、先の大戦の深い反省とともに、いかなるときでも守り抜く国であろう、と誓いました。」
安倍首相は22日、インドネシアの首都ジャカルタで開幕しているバンドン会議60周年記念首脳会議でこのように演説しました。
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・アジア・アフリカ会議とは?
アジア・アフリカ会議は、1955年4月、インドネシアのジャワ島、バンドンで開催されました。バンドン会議ともいいます。
議長を務めたインドネシアのスカルノ大統領は、この会議を「世界人口の約半数の13億を占める有色人種の代表による、世界最初の国際会議」と述べました。
第三世界の存在を世界に示した会議であり、4月18日から24日まで開催され、29ヵ国(そのうち23ヵ国がアジア)が参加しました。
・安倍首相の演説は?
「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。」
10年前のアジア・アフリカ首脳会議で小泉元首相は、戦後50年の村山談話の文言をそのまま引用し、過去の反省とおわびの気持ちを表明したが、安倍首相は同じ手法をとりませんでした。
「同じことを入れるのであれば、談話を出す必要はない」との持論へのこだわりを伺わせました。
村山談話を踏襲して深い反省とおわびをするべきとする意見がある一方で、植民地支配や侵略の事実はないとして、踏襲する必要はないとする意見もあります。